冥狐の仕業、と言うわけではないようだな。
必要な場所と言うのが良く分からないが……。
そこまで悪い事態ではないのだろう。
我々に何かあれば困るのは冥狐の方だ。
今の嵐がもし、夢魔や悪夢のような類であり、それよりも最悪の状況を齎すものであるならば、警告や忠告ぐらいはするだろうさ。
どこへ行ってしまったのか心配ではあるが……皆を信じよう。
必ず戻って来ると。
[冥狐の口調は、探す必要は無いと言っているように感じた。
彼を信じ切れているわけではないが、信じられそうないろが口調に滲んでいたように思う。
上手く言葉に出来ないそれを別の意味合いへと変えて紡ぎ、ディークを宥めんとした]
我々は引き続き卵の探索をしよう。
[そう提案するが、ディークが探しに向かうと言うのなら止めはしない*]