― 少し前 ―
[ 名乗り交わしたフェリクスが、二股がどうのと軽口を叩いてくる>>+86 ]
誰が二股だよ!
[ 咄嗟に言い返すが、相手の表情を見れば揶揄っているだけなのは一目瞭然だったので、次いで浮かぶのは苦笑 ]
ヤクモは、俺の半身...騎竜で、ルーディてのはその...まあ大事な人だよ。
[ それでも腹もたてず正直に暴露してしまったのは、相手が現実には縁のない男だという気安さからか。
或いは、ガートルードの名を口にした瞬間に、ふと目前の男の瞳が、彼女に似ていると思ってしまったせいもあるだろうか? ]