[巫女の服に着替えて、大幣《おおぬさ》を振るうと節分祭祝詞 《せつぶんのまつりののりと》を唱える―節分は立春の前の日で陰暦では正月元旦から七日までの間に当たり。古くは、節分と正月は同じ意味と扱われていた。節分に行われる儀式は、豆まき行事が代表的。この行事には冬の暗い気持ちを一掃し、晴れやかな春を迎えようとの願いが込められている。節分行事は、平安時代の「追儺(ついな)」に習ったもので、悪霊退散の呪術的な意味が含まれている。終わると、豆を取り出して―]