[治癒する方法が無い以上、ガートルードは早急に『
そう考えたなら行動は早い。
動かぬガートルードの膝裏と肩の後ろに腕を差し込み、そのまま抱え上げる。
背負うよりも彼女に負担がないだろうとの判断からだった。
影を使わなかったのは、ジェフロイを運ぶのと自治癒にほぼ回してしまっているため]
………ん?
[移動しようとした矢先、傍らにある影の塊から声>>*142が上がった。
何かに反応したような様子。
後退ろうとしているヴェルザンディ>>*137の名とは知らないが、このタイミングで起きる理由は他には無いように思えて。
互いに傷ついているとなれば大事になることもあるまいと、影ごとジェフロイはその場に留め、ディークは移動を始める。
念のための監視として黒猫はその場に留まった]