>>*64[それから追試が終わった頃、担当教官にカサンドラの事を聞きに行ったら「いなかった」の返事に眉間に皺が寄った。それからあっという間に退学の流れになり、慌てて下宿先に駆けつけたものの、後の祭りで。>>*64くねくねした主人の返答からは行方も分からなかった。取り返しのつかない喪失感が胸を埋めてゆく。学校も知らない、あるいは不文律のせいで答えないだろう。もう二度と会えないのかと、思うと詰まるものもあった。](ああ、何かこれ、前にも覚えが…)