[ 見かけた人影は、だいぶ先を行っているようで、なかなか追いつけなかった。が、やがて霧の向こうにそれらしき気配を感じ取ることができるようになる ]
...あれ?一人じゃない、か?
[ 先刻見えた影は一人のように思えたが、先に感じる気配は2〜3人は居るように感じられた ]
ヤクモは居ねえから、ルーディじゃないな...
[ だが、他の仲間や乗組員の可能性もある、ディークはそのまま足を進め、やがて、見知った顔を視界に捉えることになった ]
カナン様!ゲルトも、良かった、無事でしたか。
[ 嬉しげに上げた声は、それはこっちの台詞、という突っ込みが入りそうな気配満々であった ]