[だけど……と続くいう声を呑み込む。自分は知っている。ソマリのフットワークの軽さと、誰にも物怖じしない性格を。自身がどれほど、ディークのフットワークの軽さに助けられているかを実感するからこそ、ソマリの力が必要なのだ――。とはいえ嫌なものを無理強いするわけにはいかない。ソマリになんとなく避けられている気はしていたから、それが辞退する理由なのかも知れないと思うと、重ねて言うことは出来なかった]