[以降、雑用という名目でディークが傍に来る度に、またですかァと肩を竦めながらも、どこか嬉しそうな顔を零した]これですか?そんなら、此処をこーする方が……[尋ねてくれたのは師匠の気遣いだったんだろう。でも、いつか気遣いじゃなくなればいいと思った。背伸びしたら、届くだろうか。今はまだ――――…遠いけれども]