―全てが終わり―
[>>5:307 頭を押さえつけられたが牙を突きたてることはしなかった。
元より喰らうつもりなどないのだ]
『ふふ、ははは――』
『よくやったよ、ローレル』
『本当によくやった』
[身体を黒い霧へと変じさせ、ローレルの身体へとまとわりつく。
忠実なる魔術師の力で天魔は力を失った。
ローレルの頬に実体化させた指を這わせる]
『嗚呼、何かご褒美をあげないといけないね』
『何にしようか――』
[黒い霧はローレルの身体にまとわりついていく。
冷たくも、熱くもない人肌の霧は服の隙間や裾から中へ入りこみ肌の上を這いまわっていった]