人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


【赤】 空晶石の守り子 パメラ

[先と同じ速度だったことが幸いし、タイミングを合わせて回した柄で弾くことは叶ったが。
彼女が二射以上連続して撃つことができるならば、全てを交わし、弾くことは難しい。
相手は弓で距離を詰める必要もなく、こちらはいくら長柄とはいえ距離を近づかねば戦いにすらなりがたい。
相手の思考を読めていたなら、この薙刀も媒介には用いているが、術の発動は天命石が主である、と答えたろうがそうとは知らず。
いっそ得物を手放して徒手と術とで戦うか──そんなことを思っていた矢先]


 ───っ、


[先とは違い光纏わぬ矢が、無軌道に放たれるのを飛び避ける。
足元、手元、かと思えば顔すれすれを通る一矢に翻弄されるそれが、なんの狙いもないとは考え難かった。
だが、互いに持つ武器を考えれば、距離を更に開こうとしているのだろうとしか考えられず。
黒髪の彼女が、逆にこちらとの距離を詰めようとしているなど、ゆめにも思わぬままどう距離を開けぬようにしようかばかり考えていた*]  

(*103) 2020/02/24(Mon) 22:16:41

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