[あの村を訪れたニンゲンたちは調査団と言ったか、旅行者もいたか。その中にあって、よく我々の声を聴き、美しい音を出し、色の違うお前は、ひどく変わり者で。その違うゆえは、直ぐに知れた。お前には、“故郷”がなかった。訪れ、やがて帰り行くであろうニンゲンたちの中にあって、お前は常にあてどなく、次の道を探していたように見える。留まり方すら、知らぬかのように]