[大鎌を放り投げる、という選択肢は、どうやら意表を突けたらしかった。
もっとも、奏者自身もその具象と出現を自在に操れる、という特性がなければ選ぶ事はなかった、といえるような手段ではあるのだが]
……一体、いくつ手持ちがあるのだか。
[具象化したハルバード>>*90を見やり、ぽつり、と呟く。
大鎌はディークの身を裂いた後、勢いを失して地に落ちる。
がらん、と無機質な音が響いた]
それだけ受けても、倒れぬとは、ね。
……本当に、これまでとは全く違うな、君は……!
[身を裂かれつつも倒れる事無く>>*90、笑みすら浮かべてこちらとの距離を詰めんとする様子>>*91に、上がる声には称賛の響きが宿る。
全力を持って迎えねば、と。
その思いを更に強めた奏者はひとつ、息を吐き]