[戦いの経験は――街を歩くそこらの少女より多いという自覚はある。>>*84ただの野盗やクリーチャーよりずっと厄介な敵――たとえば主の命を狙いに来た刺客とか、別の村の“同業者”だとか、主の身を狙いに来た“やつら”の一員だとか。彼らに比べれば目の前の女性など厄介ではない、と侮ってはいない。何せ物騒過ぎない環境に身を置けば刃も鈍る。それをわかっていて、店主の嫌いそうなストリートファイトには、律儀に手を出さなかったわけだけど]