[それらはディークが家から送って貰ったりなどしたもので、さして特別なものではないけど、自然と外の匂いとぬくもりを纏わせていた。大した説明もないまま、それらがベリアンに手渡される。ディークの帰省も、以来ごく短くなった。だから随分と長い時間を、寮で顔つき合わせて暮らしていたのだ。生活様式のささやかなる変化について、何かを言ったことはないままに、同居人が何かを感じていたかも未だ聞いたことは*ない*]