ごめんな。 お前を死ぬほど傷つけるって分かっていても。 おれは、お前を。 このまま見捨ててしまったら、きっと自分を一生許せない。[幼馴染に向ける声は、穏やかに発音しようと努力していても、明らかに震えていた。強くなると誓ったばかりだった。何もかも利用して生き残れと言われた言葉が蘇る。だが誰になんと言われようとも。自分は何を選びたいか、明確に分かってしまったから。] ブラッド…いや、ヤコブ。愛しているよ。