[眼下のノトカーが何を思い語ったか>>*79>>*80、高く翔んだこちらに知る術はない。
跳躍が最高点に達した瞬間、両腕を広げ姿勢を安定させる。
ばさり、風を孕み腕の羽が膨らむ様は、まるで本当に飛んでいるように感じられた]
良い眺めだ。
[自然の風に乗り赤色が散るのは意に介さず、そう、ぽつりと言葉を落とした]
でも、どんな鳥だって、無限に飛ぶことは出来ねぇんだよな。
[身を翻し、頭を、そして幅広槍の刃を下へ向ける。
相手の動きが鈍っていたが故に、姿勢を整える時間は稼げた。
眼下、足場を跳躍し、穴の外に出るノトカーの姿を捉える>>*81]