っ![その声が聞こえた方向は、真正面。私は瞳を開く間すら惜しみ、後方へと跳びながら腕で自分の太く長い尾を振り上げる。もしも傍から見ている者がいるとすれば、それは少女の薙ぐ円月輪を下から上へと跳ね上げようという狙いに見えるだろう。女にとっては脚も手も使えぬ苦し紛れに過ぎないものであったとしても*]