……まぁ、動きとしては、そんなに悪くはなかったかもしれん。 十年から半減して、五年くらいにしておいてやるか。[そう言って笑いながらも。抱きとめたのとは逆の手で、フレデリカの髪を撫でようと、そっと手を伸ばした。] …………この一年で、これだけ強くなったのだからなぁ。 俺の方が、驚いた。[最後は意地をはることもなく。素直に、賞賛の言葉が零れた。]