―― 一年後の練武場にて――
――――――っぐぅ……、
[肩への衝撃は、決して軽いものではない。
が、そもそも敗北を死と直結させて考えているリエヴルのことである。
同じ一撃を喰らうならば、刃が来るのを待つよりも、不完全な状態で自らそれを潰す方がいい。
……相手が加減を取った様子>>*72は、多少驚きはしたが。]
…………お前も、甘いな。
――――いや、それはお互い、か…?
[そのまま肩で飛びかかっておきながら、フレデリカが倒れ込むと見るや左手を彼女の腰に回し、その身体を抱きとめた。
同時に、手から離れた木刀が床に落ちて音をたてる。]