[寮で見かける彼は、なんだか眠そうだった。一度、トールが慌てて彼の頭を支えているのを見たことがある>>5:+80あの時は、授業のときのダーフィトの姿と一瞬一致しなくて、思わず唖然として、つい手出しすることはなく。そうして年月は過ぎた。相変わらず、射撃場の彼はハイテンションで、他で見かけるときとは別人のようだった。だからいつかいつかと思いながらも、結局、銃痕で絵を描くコツなど聞けたことはない──]