お嬢さん、アンタもとんでもねぇぜ…?──あぁ、お陰で、化けの皮が剥がれちまう。《・・・・・・・・・・・》[ゆらり、身を起こした男の顔は。右目付近の皮膚が、罅が入ったように剥がれ落ちて。そこから覗く、緋い鱗。琥珀の瞳孔が、きゅう、と『縦に』伸びた。]