シロウが離反し、カサンドラ技官が攫われた今、拠点内部の情報は向こうに伝わっていると考えるべきだ。
警護に関しては、こちらでも手を打っている。
ただ、物資などは必要に応じて、強襲を避けるよう位置替えを考えた方がいいかもしれないな。
[警護に関しては、ヴィンセントに頼んだ一件である。]
ヴィンセント。
それもあわせ、そっちの工作班で作業できるか?
あぁ、無論戻ってからの話にはなるが。
いつ、敵が来るとも限らないからな。
打てる手は、早めに打っておきたい。
[そう声をかけた後。
通信機に伝わるのは、暫しの沈黙と、ティーカップを置く優雅な音。**]