――あれは……。
[>>+136見慣れぬドレスの女性に、誰だったっけと目をこらす。
いわゆる社交界のレディたちと違って、背中や肩ががっちりと引き締まっているのは、この学校の女生徒の宿命だ。それはむしろ誇るべきことである。
否、生徒ではなかった。髪型を変えていないので、割合すぐに相手の正体に気付く]
カサンドラ教官《せんせい》!?
[驚きのあまりに声を上げる。
なるほど、美人だとは思っていたが、やはり美しい衣装が映える。
パーティドレスとしては比較的シンプルな装いも、若者にとっては十分華やかに見えた]