[バキリと大きく音を立てて折り切られた矢竹は足元に。
己が右手に在るは大鎌の柄、左手に在るは翠の扇。
肩から流れる血は身に纏う洋装を赤に染めていくも、竜は揺らぐ事無く立ちはだかる]
主は海の者じゃからな。
流石に距離を取られては、儂の力も薄れてしまうと思うてのぅ。
…今の雷をよぅ耐えた。
[>>*65得物を落とし、けれど地に伏す事無く水の気配を強める竜に。
こちらも笑って、開いたままの扇を己が前へとつい、と動かし。
人の身を覆うように奔る雷が竜の形を成し行くと、海蛇の一手が成るはどちらが早いか*]