――試験休み某日夜:西寮――
はー……。
[ペンを置いて一息ついて、ティーカップに手を伸ばす。
いつものようにノートを纏めていたが、すぐに紅茶が飲めるようにと今日は寮の食堂で行っていた。
目を細め、書いた内容に目を通す。
まだまだ、データ量としては心許ない。]
……そういえば、キメラ戦の情報収集とか、あと
トール先輩とディーク先輩の戦いの話とか
色々聞きたいんだが……誰かいないものかな。
[試合に出ていると、自分が見れなくて困る。
半ばぼやきながら、はて誰か話を聞けそうな者はいないかと、周囲を見渡した。]