くっ………はあっ![斬られた二の腕から紅が散る。ぼたりと大粒で落ちるそれは真白と大地を濡らし、ディークは強く眉を寄せた。しかし止まるは是とせず、受けた真白を自分の前方の地面に落とすように腕を捻り払い除けて。その過程で腰を捻るのに乗じ右腕を後方へと引く。十分に捻った腰を戻すと同時、ガントレットに覆われた右の拳をソマリの顔目掛けて振り抜いた**]