ふんっ!
[一拍の後、ディークの手にあったのは肘まで覆われたガントレット。
左腕を立て、右手で二の腕を支えることで防御の構えをしたが、放たれた銀の粒子の奔流が腕だけでなく上半身をも押し込み、思わず鑪を踏む]
ちぃっ
[崩れた体勢を戻すまでの間に真白は遥か頭上へと構えられ>>*66。
振り下ろされる真白に対し左腕を掲げ、ソマリに対して右半身の体勢へと切り替えた。
振り下ろされる真白とクラブの意匠が付いたガントレットが擦れ合い、ギャリン、と高い音が鳴る。
切先は逸らしたものの、幅広の刃は尚もガントレットを滑り。
肘を曲げて受けていたために覆われていない二の腕を深く斬り付けていった]