...有り得ねー...10年前かよ...
[ どうやら自分がどうなっていたかの記憶は残っていて、それが今更ながらに気恥ずかしいらしい ]
すまない、ファミーユ嬢、そっちの兄さんも、もう大丈夫だ。
...多分さっきの霧のせいで、記憶がガキの頃までかっ飛んだんだ。
[ それでも何とか、立ち直って、そう告げながら、刀を鞘に戻した ]
あれが狐の言ってた悪夢ってやつかもな。下手すると夢魔より面倒だな...
[ 物理攻撃の効く化け物の方が、自身の記憶や内面をどうにかされるよりはマシだと、そう思えて溜め息をつく* ]