ええ、本当に――強く美しい御方でした。[二彩の名に頷きを返し、良き縁への感謝の念を抱く。 必死に食らいつくのみの蛇竜には、雷鳥竜>>*56の思う所までは至れなかったけれど] ふふ……そうでしたわね。[潮は草木を枯らす>>*57。 聞こえた言葉に僅かに自嘲を浮かばせるけれど、今この場においては強みであることに違いはなかった。 跳躍からの上昇、目まぐるしく変化する視界の中で、雷鳥竜が何を為そうとしているかまでは判断つかぬまま]