[雷の毛皮が受けた分、人の身で受けるよりは多少は傷は浅い。大丈夫。まだ、立てる。楽しげに笑む紺青を受け、男はぐ、と奥歯を噛んだ。] くっそ、楽しそうに…[忌々しそうな口調と裏腹に、男の口角もぐっと持ち上がる。それは獣の威嚇の表情か、それともヒトとしての、笑みであるか。男自身にもわからない、しかし心ばかりはどこまでも高揚してゆく。]