─…っ![しゅるりと巻き付いた布が、左足の自由を奪う。体勢を崩しかけるも、柄を地に突き立てて倒れるのはなんとか阻止をした。そうやって先とはまた違う拮抗を生み出した所で、背後の男性へと視線を向けて] …貴方のほうが、私よりも 経験も、技量も上だということは 分かっています。 私よりも、貴方が──もしくは、あちらの、彼女が。 試練を打ち勝つ方が、世の為になるだろう、ことも。