多分………その毛付けたの、俺。 すいません。[布を握っていた手には、既に処置が施されていた。手当てを終えているのにはほっとしたが――怪我するまで激昂したその原因が、自分の行動が引き金かも知れぬとなれば黙ってもいられない。酷くばつの悪そうな顔で、ぽつりと謝罪を口にした。]