[ぱたり、と手傷の色がお互いに零れた] はぁっ……はっ……。[寒い。身体が苦しんでいるのか、頭が熱く身体が寒い。麻痺しだしてる手の感覚は、銃を握るのにも苦労しだしてる。冷えて抵抗力の弱い身体が、ピシリピシリと皮膚をわって赤い血を霜に飾る。ぐぐっ、と銃を持つ手を口元にあてがうと、手の甲がうっすらと赤く汚れた]