おや、随分と話しに花が咲いているようだな。今まで俺の天使の調教に夢中で、気づかなかった。[気付けば見知ったような悪魔もいるようだが、それをここでいうのは無粋だろう、と気づかないふりを決め込んで]ところで、魔王様。部屋をもう一室借りてもよろしいでしょうか。まだ肉を受けた躰に慣れてないらしくて、うちの天使が少々粗相をやらかしまして。汚れた寝具の上では、ゆっくりと羽を休めることもできないのでね。[表向き、余裕のある笑顔を浮かべたまま、男はそうお伺いを立てた]