人狼物語−薔薇の下国

479 月夜に吼える獣の宴


【赤】 銀雪豹 ウルズ

[膝下のベルトに掛けてあった鎖の元は足首に嵌められている輪。
どんな軌道を描こうと決して足から離れることは無く、動きの起点も変わらない。
少女の円月輪で絡めとられていたならば、女の動きはそれだけで阻害されていただろう。

だが、先端が建物の壁に当たって生まれた不規則な軌道が功を奏したか、刃は鎖に向く事は無く]


っ、ふっ…!


[当初から狙っていただろう肩に受けた刃は、相手の望み程の深さは達せなかったはず。
それでも少女の手にある月の輝きは私の服を裂き、浅からぬ傷から紅が溢れ獣に変わった腕の毛までを染めていく。
痛みに顔を歪めるも、この場に蹲る余裕などある訳がない。
人の柔さとは違う反動を受けた鎖に引っ張られるように下ろした足に重心を移すと、それを軸にくるりと身体を反転させながらもう一方の足を少女の落ちた方向へと振り抜いた*]

(*47) 2017/05/03(Wed) 23:37:32

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