環境の合わない場所に生み出すのは、骨が折れるのですけどね……!
[師は随分と無茶な提案をしてくれるものだという。
けれどこの地を覆いつつある水気を熱気が上回るなら、その瞬間は発芽の後押しとなるだろう]
お願い草木よ、今一度水を祓って……!
[全域ではない、師と貴人の周囲の草のみに、水を吸い上げ急成長を命じる。
狙いに気付かねば、単に少し動き辛くなる程度のこと。
また術に集中する自身も無防備となるが]
師匠! その炎の力、貸してください……!
[熱帯びた大地から花を芽吹かせ、また新たなる炎を咲かせるために。
師の助力を乞いつつ、その瞬間へ全神経を集中する*]