[であるからこそ、自身が望まれているなど、これっぽっちも考えたことはなかった。故に、敵視する視線には、さほど気付くことはない。ただ、気付いていないくせに、生来の負けず嫌いである。あと一歩というところまで追い込まれれば>>*34本気で二本の剣を構え、教官の制止を受けたものだ。負けるのは勿論。並ばれるのも気に入らない。「次こそは負けねェ…!」と言われれば、一言。]