[出方を窺うこちらに対し、相手は地を駆け間合いを詰める。 得物による一撃が来るものと踏んで、合図のように前に出した足で、一度地を軽く叩いた] 届かせませんよ……![彼我を隔てる位置に、地中より横並びに生えた三本の若木が、盾の如く伸びる。 しかし相手の動きは、刀の間合いより一歩手前で変化した>>*42] 何を――[地に付くほどの下段から天へ振り上げる一動作。 その動きに、雷の閃光が追従する]