チ、[雷魚の操る磁場では彼を捕えることは出来ぬらしい。>>*42予想の範囲内とは言え、そのことに小さく舌打ちを一つ落とすと、サーベルを構える。雷魚は己と相手のちょうど間に、男を守るように揺蕩うが。] ッ―――![鋭く迫る花弁に飲まれ、あっさりとその姿は掻き消えた。一拍遅れ、魚同様花弁に飲まれた男は、顔面を守るようにサーベルを握る右の腕をかざす。鋭い花弁は男の軍服を裂き、その内側の肌に細かい傷を刻んだ。]