― 回想/お別れの日 ―[>>5:+94初めて、と言われてやや困惑したものの、宿の主人の格好よりはマシだったかもしれない。いい男と言われて背筋が寒くなったが、それはなるべく顔に出さないようにしつつ、案内には礼を言って、戸を叩いた。]カッちゃん、具合どう…。[だ、と言う前に目に入るのは寮とは全く違う部屋。彼女の生活を見ると、寮がどれだけ恵まれているのかがよくわかる。]