― 現在、深夜へ戻る ―
[ 軍人家庭に送られたは良い物の、
義父となった男が士官学校へ送らせたがらず、
戦況の激化を理由に一般兵として潜りこまざるを得なかった
のは想定外だった。
思いもかけず、オズにーちゃんと再会したのにも驚いたけれど、
孤児院の最後の希望、
その時はまだ彼がクロトフの手から逃れられたと信じていたから、
が息災だった事に胸をなで下ろした ]
そろそろ連絡来ますかね……
[ いずれ通信機(クロトフ最新鋭の技術で出来る限り小型化されている)から、懐かしい声が聞こえてくるであろうか。
もし、彼があの後の孤児院の実態を知らないと察すれば、
必死に隠そうとするだろう。どんな経路で工作員になったにせよ、
彼にはお気楽な弟分と思って貰いたかった ]