>>*41[チリリと感じた微かな気配。隷従の絆が伝えたそれは、自ら選び従えた忠犬の気配で]…――ん、…[踵を返す後ろ姿に、ジルへと口付けたまま、視線が動く。ヒトの絆と隷従の絆、その狭間で揺れる想いが闇に揺れる灯火のように伝わってきた。シェットの魂を縛るその苦しみに、くつりと喉奥で、酷薄に笑ったかも知れず]