……なん、だ?
[茨が消えたとて、油断ならないのはここまでで感じている。
とにかく、地面から出てくる、というのがやり難い]
っても、贅沢は言えねぇし、な!
[地を駆ける以外に術がないのだから、と割り切り、一度は開けた距離を詰めるべく、駆ける。
刀の間合いまであと一歩、という所まで近づいたところで]
……っせい、
[両手で下段に構えた刀の切っ先を地面に付け、半円を描くように一気に振り上げる。
その奇跡を追うように地から天へと雷が伸び]
やっ!
[気合いと共に一歩を踏み出しつつ、雷の尾を引く刃を振り下ろす。
刃の閃、その直後に雷が付いてくる、という二段の攻撃。*]