竜神同士の本気の相対……。 そう、多く経験出来るものでもないですものね。[それは蛇竜の心を縛っていたものの一端でもあったのだけれど。 眼前、皇玉としてでなく同じ竜神として対している雷鳥竜>>*35に、改めての敬意を抱きつつ向かい合う。 水の刃のせ振るった棒杖は、しかし蠢く蔓によって相手に達するのを阻まれた] ……この姿で、速さを褒められるなんて、 ――――っ![返そうとした言葉は、しかし雷鳥竜の次なる動きによって途切れた。 振り子の如く振るわれた蔓、その先にあるのは――]