[翌日、手のひらサイズの木彫りの置物がひっそりとジェフロイの机の上に置かれた。それはぐらぐらと座りも悪く、慣れぬナイフでも使ったかのようにどこか不恰好なもの。「……。好きでしょ、ウサギ」問われてもそうとしか答えず、何の心算かは言わなかったが。以来、事あるごとに増え続けるウサギグッズの第一号である。]