[銃弾が羽根を掠めていく。
撃ち貫かれなかっただけマシだが衝撃は少なくない]
……すごいね。その、身体。
いや、すごいって言っちゃっていいのか……、
[大きく息をついて体勢を立て直し再び矢をつがえる。
白の加速光をまとった矢を一射]
わたしにはこーいうことくらいしかできないし。
――コード:リピート。
[矢を射かけた動きは一度。
だが、その動きを一部真似るように、矢が次々と顕れ放たれていく。
相手の足元を狙うかのような六連射。
避けられた矢は一部水に落ちて、思いのほか派手な飛沫をあげたことだろう]