― 回想 ある日の孤児院2 ―[ その日も黒い少年はうたを歌っていた。奏でるは…………愛すべきシスターへの鎮魂歌 ]『なあ、オレたち……どうなるんだろう』[ 仲良くなった少年が泣いた顔を腫らしながら袖を引けば、黒い少年は歌を止めて振り返ろうとその時大きな大人たちがずかずかと入ってきた ]『ここがシスター・*茉莉花*経営の孤児院かね?……ああ、大丈夫。私達は君の味方だよ。君たちの大事なシスターを奪ったローゼン兵が憎いだろう?』[ ――その日から悪夢が始まった ]