[駆ける最中、ガートルートが戦鎚を後方へと引く>>*38のを見る。
相打つ形になるとは理解せど、駆ける勢いは止められない]
ふっ!
[地面スレスレを走る戦鎚の軌道を見て、擦れ違い様の殴打は一旦諦める。
代わりに掬い上げる軌道の戦鎚に対して、跳ね上がりながら掲げていた左袖を振り下ろした。
袖の奥、平手に宿るのは渦巻く闇の塊。
それを戦鎚の面へと叩き付け、直接叩かれぬよう壁の役目と為した]
ッ、くぅ…!!
[しかし雷纏う戦鎚の威力を相殺させることは無理で、ナネッテの身体は戦鎚により上空へと跳ね上げられてしまう。
ビリビリと、防ぎきれなかった雷と、己の意思ではなく宙を舞う身体に走る空気抵抗が体勢を整えることを阻んだ]