[ 自らの放った光の渦の中心で、竜は紅の瞳を見開いて、上を、月無き天を見上げた。 ]はは、ほんと、強いな。[ 力も気も強い、そして驚くほどに真っ直ぐな......天の色。迸る光にも負けぬ声が降る。>>*38 ]いいぜ、ぶち抜いてみろよ。[ ばさり、光纏う翼が空を切る。或いはその羽音はメルヒオルの元に届いたか。 ]