[巡る水の軌跡は飛沫までもが凍り付く。けれどそれにも頓着せずに、無数に蓮花を舞い踊らせながら、柊の護花の言葉を>>*31聞いた花神は、くくっと笑い声を漏らす]四季の廻りを凍り付かせ、永劫の冬をもたらさんとする氷華の僕が、世の廻りの摂理を説くとは、またおかしなことよ。[だが、その笑みは、護花が、槍斧を白い雪原に突き刺した瞬間に消える>>*33]